タイ全国に衝撃 燃料価格が1リットルあたり6バーツ急騰 政府「基金の負担限界」
タイ燃料基金管理委員会(OFFO)は2026年3月26日、国内の燃料価格を大幅に引き上げることを決定しました。これにより、ガソリンおよびディーゼルなどすべての燃料が1リットルあたり6バーツ(約25円)引き上げられ、同日午前5時から適用されています。
今回の値上げは、近年でも異例の大幅な調整となり、国民生活への影響が懸念されています。主な要因として、政府は世界市場における原油価格の急騰を挙げています。特に中東地域の地政学的緊張の高まりにより、国際的な燃料価格が上昇し続けている状況です。
さらに、国内の燃料基金が深刻な財政難に陥っていることも背景にあります。同基金はこれまで価格安定のために補助を続けてきましたが、現在は約3万5,000億バーツ(約14兆円)の赤字を抱えており、1日あたり20億〜25億バーツ(約80億〜100億円)規模の支出が続いています。このため、政府は「これ以上の補助は困難」と判断し、今回の値上げに踏み切りました。
新価格の一例として、ガソリンは約49.64バーツ(約200円)、ガソホール95は約41.05バーツ(約165円)、ディーゼルは約38.94バーツ(約155円)となっています。
今回の措置により、輸送コストや物流費の上昇が予想され、食品や日用品などの価格にも波及する可能性があります。また、値上げ直前には各地のガソリンスタンドで給油を急ぐ車列が発生するなど、市民の間に大きな動揺が広がりました。
政府は今後も国際情勢と市場動向を注視しながら、必要に応じて追加対策を検討するとしています。





















