タイの有名心霊スポット バンコクの「サンティカ・クラブ」(ซานติก้าผับ)
バンコクの「サンティカ・パブ」(ซานติก้าผับ)
バンコクのエッカマイ地区には、タイ現代史に残る悲惨な火災事故が起きた場所があります。2009年1月1日、新年を祝う人々でにぎわっていたナイトクラブ「サンティカ・パブ(ซานติก้าผับ)」で大規模な火災が発生しました。
この事故は多くの犠牲者を出したことでタイ社会に大きな衝撃を与え、その後、現場周辺ではさまざまな怪談も語られるようになりました。
■ サンティカ・パブ火災
2008年12月31日から2009年1月1日にかけて、サンティカ・パブでは「Goodbye Santika」と題した年越しイベントが開催されていました。
新年を迎えた直後、ステージ付近で使用された花火の演出から火災が発生し、炎が天井の燃えやすい素材へ燃え移ったことで、店内は短時間で炎と濃い煙に包まれました。
さらに、多くの客が限られた出口へ一斉に押し寄せたことで避難が困難となり、最終的に67人が死亡し、200人以上が負傷する大惨事となりました。
■ 現場にまつわる怪談
事故後、サンティカ・パブの周辺ではさまざまな怪談が語られるようになりました。
深夜にドレス姿の女性が道路脇に立っているのを見た、誰もいない場所から人の泣き声や助けを求める声を聞いたといった話があります。
こうした体験談の真偽は確認されていませんが、多くの人命が突然失われた場所であることから、タイの怪談では事故の犠牲者の霊と結び付けて語られることがあります。
■ 関連するタイの幽霊
タイの民間信仰では、事故や災害などによって突然命を落とした人の霊を「ピー・ターイホーン(ผีตายโหง)」と呼ぶことがあります。
そのため、サンティカ・パブの犠牲者についても、怪談の中ではピー・ターイホーンとして現場に留まっていると語られることがあります。
ただし、これはあくまでも民間信仰や都市伝説に基づく解釈であり、実際の犠牲者についてそのように断定するものではありません。
■ 関連作品
この火災事故を想起させる作品として、2010年公開のホラー映画『Still(ตายโหง)』があります。
4つの物語からなるオムニバス映画で、そのうちの一編では、年越しのナイトクラブで起きた火災と、そこで命を落とした男女の霊を巡る物語が描かれています。
実際のサンティカ・パブ火災をそのまま再現した作品ではありませんが、当時タイ社会を震撼させた火災事故から着想を得たエピソードとして知られています。
■ 現在の状況
火災後、サンティカ・パブの建物は解体され、当時の建物は現在残っていません。
しかし、67人もの命が失われたこの惨事は今もタイ社会の記憶に残っており、ナイトクラブや娯楽施設における防火対策と避難経路の重要性を示す大きな教訓となっています。
同時に、事故後に生まれた数々の怪談によって、サンティカ・パブはバンコクの都市伝説の中でもよく知られた場所のひとつとなっています。





















